安全
東京の物件の地震・水害リスクを確かめる:建物・地域・ハザードマップ・保険
建物の耐震基準、町丁目ごとの地震の危険度(東京都)、ハザードマップの水害リスク、地震保険の4つで確かめます。
日本は地震や大雨の多い国なので、物件を選ぶときにリスクを確かめるのはごく普通のことです。東京では、建物そのもの、物件がある地域、水害の想定、保険の4つを公的な資料で確かめられます。順番に見ていきましょう。
要点
- 建物:1981年6月以降に建築確認を受けた「新耐震基準」かを確認する
- 地域:東京都が町丁目ごとに地震の危険度を5段階で公表している(ランク5が最も高い)
- 水害:ハザードマップで洪水・内水・高潮の想定を確認する。重要事項説明でも説明される
- 保険:地震による損害は火災保険だけでは補償されず、地震保険を付ける
建物:耐震基準を確認する
1981年6月1日以降に建築確認を受けた建物は「新耐震基準」で設計されています。築年が1984年以降ならほぼ新耐震基準ですが、1981〜83年築は建築確認の日付を確認しましょう。くわしくは耐震基準のガイドをご覧ください。
地域:東京都の「地域危険度」
東京都はおおむね5年ごとに「地震に関する地域危険度測定調査」を行っています。2022年9月公表の第9回調査では、都内の5,192町丁目ごとに、建物倒壊・火災・総合の3つの危険度を5段階で評価しています。
ランクは都内での相対評価で、ランク5が最も危険度が高く、ランク1が最も低い地域です。ランク1でも被害がないという意味ではないため、建物の耐震性とあわせて判断します。
| 危険度 | 内容 |
|---|---|
| 建物倒壊危険度 | 地震の揺れで建物が壊れる危険性 |
| 火災危険度 | 地震で起きた火災が燃え広がる危険性 |
| 総合危険度 | 上の2つに、災害時の避難や消火・救助のしやすさを加えたもの |
水害:ハザードマップを見る
国土地理院の「重ねるハザードマップ」では、住所を入れると洪水・高潮・土砂災害などの想定を地図に重ねて見られます。各区もハザードマップを公開しています。
2020年8月28日から、不動産会社は重要事項説明で、水害ハザードマップ(洪水・雨水出水・高潮)を示して物件のおおよその位置を説明することになりました。浸水想定区域に入っていなくても、水害の危険がないわけではありません。
マンションで確認したいこと
- 住戸の階数と、浸水想定の深さ(低層階ほど影響を受けやすい)
- 耐震診断や耐震改修の履歴(旧耐震の建物の場合)
- 長期修繕計画と修繕積立金の状況
- 管理組合が加入している共用部分の保険
地震保険
火災保険だけでは、地震による火災や倒壊などの損害は補償されません。地震保険は火災保険に付けて入る仕組みで、保険金額は火災保険の30〜50%の範囲(建物5,000万円、家財1,000万円が上限)で決めます。
出典・参考資料
よくある質問
ランク1の地域なら安全ですか?
都内での相対的な評価で、危険度が比較的低いという意味です。被害がないという意味ではないので、建物の耐震性とあわせて判断してください。
ハザードマップで色がない場所は水害の心配がありませんか?
浸水想定区域に入っていなくても、水害の危険がないわけではありません。国土交通省も、そう誤解しないよう説明するよう求めています。
海外に住んでいても地震保険に入れますか?
日本の物件の火災保険に付けて入ります。管理会社や保険代理店に相談してください。
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